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1 :名無しかわいいよ名無し :2006/03/06(月) 00:07:30 ID:ImHZpqpf
メロ は激怒した。必ず、かの邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)のキラを除かなければならぬと決意した。
メロ には政治がわからぬ。メロ は、孤児院の2番目に優秀である。
チョコを食べ、チンピラと遊んで暮して来た。けれどもニアに対しては、人一倍に敏感であった。
きょう未明メロ はアジトを出発し、野を越え山越え、十里はなれた此(こ)のロサンゼルスにやって来た。
メロ には父も、母も無い。女房も無い。十六の、チリ毛なライバル達との孤児院暮らしだ。

【中略】

「キラは、人を殺します。」
「なぜ殺すんだ。」
「正義を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」
「たくさんの人を殺したのか。」
「はい、はじめはシブタクを。それから、レイ・ペンバーを。それから、
南空ナオミを。それから、FBI捜査官15人を。それから、ひったくり犯を。それから、ヨツバの火口卿介を。」
「おどろいた。キラは乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。悪を許すことが出来ぬ、というのです。
このごろは、家族の心をも、お疑いになり、小さな犯罪ををしている者には、
人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば心臓麻痺で、殺されます。
きょうは、六人殺されました。」
聞いて、メロ は激怒した。「呆(あき)れた奴だ。生かして置けん。」
メロ は、単純な男であった。大量のチョコレートを、背負ったままで、のそのそ日本捜査本部にはいって行った。

2 :名無しかわいいよ名無し :2006/03/06(月) 00:08:00 ID:ImHZpqpf
たちまち彼は、巡邏(じゅんら)の魅上に捕縛された。
調べられて、メロ の懐中からは拳銃が出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。
メロ は、パソコンの前に引き出された。
「この拳銃で何をするつもりだったか。言え!」パソコンの向こうからキラは静かに、
けれども威厳を以(もっ)て問いつめた。
「世界をキラの手から救うのさ。」とメロ は悪びれずに答えた。
「おまえがか?」キラは、憫笑(びんしょう)した。「仕方の無いやつだ。あなたには、私の孤独がわからない。」
「言うな!」とメロ は、いきり立って反駁(はんばく)した。
「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。キラは、民の忠誠をさえ疑って居られる。」
「疑うのが、正当の心構えなのだと、私に教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。
人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」キラは落着いて呟(つぶや)き、
ほっと溜息(ためいき)をついた。「私だって、平和を望んでいるのです。」
「なんの為の平和だ。自分の地位を守る為か。」こんどはメロ が嘲笑した。
「ペンバーやナオミなどの罪の無い人を殺して、何が平和だ。」
「だまれ、下賤(げせん)の者。」キラは、声を荒げて報いた。
「口では、どんな清らかな事でも言える。私には、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。
おまえだって、いまに、磔(はりつけ)になってから、泣いて詫(わ)びたって聞かぬぞ。」
「ああ、キラは悧巧(りこう)だ。自惚(うぬぼ)れているがよい。私は、ちゃんと死ぬる覚悟で居るのに。
命乞いなど決してしない。ただ、――」と言いかけて、メロ は足もとに視線を落し瞬時ためらい、
「ただ、俺に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限をよこせ。
 たった一人のライバルに、俺の写真を返してもらいたいのです。三日のうちに、私は写真を返してもらい、
 必ず、ここへ帰って来ます。」

4 :名無しかわいいよ名無し :2006/03/06(月) 00:12:15 ID:ImHZpqpf
以下 ニアメロスレの455氏

「馬鹿な」とキラは、人を嘲笑うよう声で高らかに笑った。
「とんでもない嘘を言うな。逃がした猫が帰って来るというのか。」
「当たり前だ。俺を誰だと思っている。」メロは余裕で言い放った。
「俺は約束を守る。俺を、三日間だけ許せ。宿敵が、俺の弱味を握っているのだ。
 そんなに俺を信じられないならば、いいだろう、この市にマットというゲーム職人がいる。
 俺の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。
 俺が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人をめっためたに撃ち殺せ。頼む、そうしてくれ。」
 それを聞いて、キラは、「計画通り」とほくそえんだ。
 生意気なことを言う。どうせ帰って来ないにきまっている。この嘘つきに騙された振りをして、放してやるのも面白い。
 そうして身代りの男を、三日目に蜂の巣にしてやるのも気味がいい。
 人は、これだから信じられないと、僕は悲しい顔をして、その身代りの男を死刑に処してやる。
 世の中の、正直者とかいう奴輩にうんと見せつけてやりたいものだ。
 メロとマットは、二年ぶりで相逢うた。メロは、友に一切の事情を語った。マットは無言でゲームにねっちゅうしながら、メロをひしと抱きしめた。友と友の間は、それでよかった。マットは、まずゲーム没収の刑に処された。メロは、とりあえずすぐに出発した。
 メロ はその夜、一睡もせず十里の路を急ぎに急いで、村へ到着したのは、翌(あく)る日の午前、
 陽は既に高く昇って、マフィアたちは野に出て人殺しをはじめていた。メロ の宿敵・ニアは、
 きょうはメロ の代りにチョコのドカ食いをしていた。
 ニアはよろめいて歩いて来るメロ の、疲労困憊(こんぱい)の姿を見つけても無表情だった。
 そうして、静かにメロ に質問を浴びせた。
 「俺はお前のパズルを解くための道具じゃない。」メロ は無理にかっこつけようと努めた。
 「市に用事を残して来た。またすぐ市に行かなければならぬ。さあ、俺の写真をよこせ」

5 :名無しかわいいよ名無し :2006/03/06(月) 00:14:38 ID:ImHZpqpf
ニア は素直に振り向かずに写真を差し出した。
「しかしこの写真を貰って帰るだけでは癪だ。殺人ノートを持った者には死神を見る事ができる」
そう告げた後メロ は、また、よろよろと歩き出し、他人の家に不法侵入してチョコを奪い、
自分の銃に弾をこめ、間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。

(中略) 

俺は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。
身代りのマットを救う為に走るのだ。キラの奸佞(かんねい)邪智を打ち破る為に走るのだ。
走らなければならない。そうして、俺は殺される。若い時から名誉を守れ。さらば、ワイミーズ。若いメロ は、つらかった。
幾度、立ちどまりそうになった。くそ、キラめと大声挙げて自身を叱りながら走った。SPKのある地を出て、
他のアジトを横切り、空港をくぐり抜け、日本に着いた頃には、雨も止(や)み、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。
突然、目の前に一隊のキラ信者が躍り出た。
「待て。反逆者め。」
「何をする。俺は陽の沈まぬうちにキラの所へ行かなければならない。放せ。」
「どっこい放さぬ。キラ様を脅かす者全部を置いて行け。」
メロ は拳銃を隠しながら言った。
「俺にはいのちの他には何も無い。その、たった一つの命も、これからキラにくれてやるのだ。」
「その、いのちが欲しいのだ。」
「さては、キラの命令で、ここで俺を待ち伏せしていたのだな。」
 信者たちは、ものも言わず一斉に武器と思われるKIRAの旗を振り挙げた。メロ はひょいと、からだを折り曲げ、
飛鳥の如く身近かの一人に襲いかかり、その旗を奪い取って、「気の毒だが正義のためだ!」と猛然一撃

6 :ニアメロスレの442、451:2006/03/06(月) 00:17:16 ID:ImHZpqpf
以下ニアメロスレの469氏

「待て。その人を殺してはならぬ。メロ が帰って来た。約束のとおり、いま、帰って来た。」と大声で護衛の群衆にむかって叫んだつもりであったが、
喉(のど)がつぶれて嗄(しわが)れた声が幽(かす)かに出たばかり、群衆は、ひとりとして彼の到着に気がつかない。すでに辺り36名程から、拳銃(チャカ)を向けられ、
手錠をされたたマットは、徐々に渋い顔付(かおつき)になってゆく。メロ はそれを目撃して最後の勇、先刻、舞う札束をふんだくった時のように群衆を掻きわけ、掻きわけ、
「私だ!私だ。メロ だ。彼を人質にした私は、ここにいる!」と、かすれた声で精一ぱいに叫びながら、ついに半泣きになっている
友の両足に、齧(かじ)りついた。群衆は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた。マットの手錠は、ほどかれたのである。
「マット。」メロ は眼に涙を浮べて言った。「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。まぁ、その、若干「マジもう無理!これ見捨てるしかなくね!?」って思った。
烈(はげ)しく君が若(も)し私を殴ってくれなかったら、私は君と原付で2ケツする資格さえ無いのだ。殴れ。」
 マットは、すべてを察した様子で首肯(うなず)き、一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。殴ってから優しく微笑(ほほえ)み、
「メロ 、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、
・・・ぶっちゃけ絶交するかもしんない。」 メロ は恐怖に怯えた様子で、腕に唸(うな)りをつけてマットの頬を殴った。
「ありがとう、友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。
 群衆の中からも、歔欷(きょき)の声が聞えた。暴君キラは、群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、この上なく醜い笑顔でこう言った。
「計画通り、おまえらの望みは叶(かな)ったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、わしの願いを
聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい マフィアを味方につけるのはキラとしても有利だからね はは だが裁きを止めるつもりはさらさら無い。」
 どっと群衆の間に、歓声が起った。
「万歳、キラ万歳。」


メ「・・・・・・」
マ「俺・・・捕まった意味、なくね・・・・・?」


ニアメロスレの455氏、469氏に感謝。

8 :名無しかわいいよ名無し :2006/03/06(月) 00:21:06 ID:ImHZpqpf
以下442氏の補完

たちまち、三人を撃ち殺し、残る者のひるむ隙に、
さっさと走って坂を下った。一気に坂を駈け降りたが、流石に疲労し、
大好きなチョコ切れのため眩暈を感じ、これでは駄目だ、と気を取り直しては、よろよろ二、
三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。
立ち上る事が出来ない。天を仰いで、メロはくやし泣きに泣き出した。
ああ、あ、チョコの川を泳ぎ切り、信者を三人も撃ち殺し韋駄天、
ここまで突破して来たメロ よ。真の漢、メロ よ。今、ここで、疲れ切って動けなくなるとは情無い。

(略)

俺はよくよく不幸な男だ。俺はきっと笑われる。ワイミーズハウスの面々も笑われる。
俺は友を欺いた。中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じ事だ。
ああ、もうどうでもいい。これが、俺の定った運命なのかも知れない。マット、すまない
お前はいつでも俺を信じた。俺もお前を、欺かなかった。俺たちは、多分本当に佳い友と友であったのだ。
いちどだって、暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは(多分)無かった。いまだって、君は私を(ていうかゲームを)無心に待っているだろう。
ああ、待っているだろう。
ありがとう、マット。よくも私を信じてくれた。
それを思えば、たまらない。友と友の間の信実は、
この世で一ばん誇るべき宝なのだからな。マット、俺は走ったのだ。お前を欺くつもりは、みじんも無かった。信じてくれ!

(略)

俺は負けた。だらしが無い。笑ってくれ。キラは俺に、
ちょっとおくれて来い、と耳打ちした。おくれたら、マットを殺して、
俺を助けてくれると約束した。俺はキラの卑劣を憎んだ。けれども、今になってみると、俺はキラの言うままになっている。
俺は、おくれて行くだろう。

9 :名無しかわいいよ名無し :2006/03/06(月) 00:23:53 ID:ImHZpqpf
キラは、ひとり合点して俺を笑い、そうして事も無く俺を放免するだろう。
そうなったら、俺は、死ぬよりつらい。私は、永遠に裏切者だ。地上で最も、不名誉の人種だ。マット、俺も死ぬぞ。お前と一緒に死なせてくれ。
お前だけは俺を信じてくれるにちがい無い。
いや、それも俺のひとりよがり今井か? ああ、もういっそ、
悪徳者として生き伸びてやろうか。町には俺のアジトが在る。ハルも居る。ニアは、まさか俺をそこから追い出すような事はしないだろう。
正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない。
人を殺して自分が生きる。それが人間世界の定法ではなかったか。
ああ、何もかも、ばかばかしい。俺は、醜い裏切り者だ。
どうとも、勝手にするがよい。
しわがれた声が幽(かす)かに出たばかり、群衆は、ひとりとして彼の到着に気がつかない。
すでに磔の柱が高々と立てられ、ゲームを取り上げられてつまらなさそうなマットは、徐々に釣り上げられてゆく。
メロ はそれを目撃して最後の勇、
先刻、チョコの川を泳いだように群衆を掻きわけ、掻きわけ、
「俺だ、日本警察! 殺されるのは、俺だ。メロ だ。マットを人質にした俺は、ここにいる!」と、かすれた声で精一ぱいに叫びながら、
ついに磔台に昇り、釣り上げられてゆくマットの両足に、齧(かじ)りついた。
群衆は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた。マットのゲームは、無事にマットの手に戻ったのである。
「マット。」メロ は眼に涙を浮べて言った。「俺を殴れ。力一杯に頬を殴れ。俺は、途中で一度、悪い夢を見た。
お前がもし俺を殴ってくれなかったら
 マットは、すべてを察した様子でうなずき、ゲームに没頭しながら刑場一ぱいに鳴り響くほど音高く
メロ の右頬を殴った。殴ってから不適に微笑み、
「メロ 、俺を殴れ。同じくらい音高く俺の頬を殴れ。
俺はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。

10 :442、451:2006/03/06(月) 00:26:05 ID:ImHZpqpf
君が俺を殴ってくれなければ、俺は君と抱擁できない。」
メロ は腕に唸りをつけてマットの頬を殴った。
「ありがとう、友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。
群衆の中からも、歔欷(きょき)の声が聞えた。
群衆の中からも、歔欷(きょき)の声が聞えた。キラこと夜神月は、
群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。
「おまえらの望みは叶ったぞ。おまえらは、僕の心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。
どうか、僕をも仲間に入れてくれまいか。どうか、僕の願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」
どっと群衆の間に、歓声が起った。
「万歳、キラ万歳。」
ハルというひとりの美女が、黒色のマントをメロ に捧げた。メロ は、まごついた。佳き友は、気をきかせて教えてやった。
「メロ 、君は、ノースリーブじゃないか。早くそのマントを着るがいい。
俺が言うのも何だがこの美しい姐さんは、メロ の素肌を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」
メロは、ひどく赤面した。


俺が居ない間に良くここまでやってくれたなw感動したw

11 :助けてくれて、ありがとな ◆GbLfkLzL8g :2006/03/06(月) 00:28:59 ID:GWYtQwCX
天才や・・・・・ww

>>10
原本(w)書いてた方ですか??



12 :名無しかわいいよ名無し :2006/03/06(月) 01:10:26 ID:/SrTF504
>>1 超乙!
無駄に長い走れメロスを書いてた奴です。
まとめてくれて㌧!大好き。


16 :名無しかわいいよ名無し :2006/03/06(月) 01:36:14 ID:rMq6LnUH
>携帯の人
すげーよ!感動だよ!!「マット、すまない」とか泣ける
走れメロスは国語の教科書に載ってたなぁ・・・

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